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クーリングタワーの現状

写真
CALFA BASを使用している
オーストラリアの火力発電所

国内の現状
日本国内の水処理剤には、リン系の化合物が使用されています。
家庭用洗剤は、既に無リンとなって久しいですが、その何倍もの量を使用している工業分野では、まだ有機リン系の薬剤が主流です。残念ながらまだBASを使用している国内企業は少数です。

有機リン系はなぜいけないのか?
赤潮が発生する原因は水質中の「窒素」、「りん」の濃度増加に伴う「富栄養化」です。
富栄養化とは、海水に含まれる成分が、「栄養過多」になる現象です。それを発生させる成分はまさしく、「窒素」や「リン」です。
これを錆・スケール防止を目的として大量にクーリングタワーの冷却水として添加しているのが実態です。これらリン系の薬剤が排水から海や川に流れ込みます。
当然、クーリングタワーの循環水の栄養分も過多になり、レジオネラ菌などが大量に発生しやすくなります。それに対して、今度は「塩素」等の殺菌剤を添加して、バクテリアの増殖を抑えているのです。まさしく、火をつけて消火器で消すことをやっています。
深刻な問題
クーリングタワーの薬剤は、いくつもの薬剤をミックスして使っているケースがあります。
その成分の多くが、「非開示」です、さらにその成分「非開示」薬剤をミックスして使っているケースがあります。そのミックスした薬剤の安全はどこも保証していません。(自分の提供範囲は責任を持つが全体の安全は責任を負う人がいない:原発に似ています)
また、大手メーカーが製造する製品の中にも、水加ヒドラジンという変異原性物質(発ガン物質)が含まれているものがあります。クーリングタワーのような、近隣にミスト状の水滴を撒き散らす「開放系」の設備には、環境基準の厳しいヨーロッパでは使用厳禁です。
なぜか日本では、ある基準を決めてその基準以内であれば使用を認めてしまっています。政治的な力なのでしょうか?原発に似ています。
現場は知っているのか?
クーリングタワーの薬剤を販売する会社は、薬剤の危険性を知っています。
しかし、現場で作業をする人は経験的になんとなく危ないと感じていますが、まさか発ガン物質までもが含まれているとは思っていません。
クーリングタワーはどれくらいの飛散水が飛ぶのか?
たとえば、10階建ての中型施設に設置している1800RTというクーリングタワーの1時間当たりの飛散水は1400リットルです。この薬剤を含んだミスト状の飛散水は、ビルの上から風に乗って何キロも飛んでいきます。結局、薬剤を売っているメーカーの社長宅まで飛んでいってます。

関係者は薄々「このままではいけない」と感じています。