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BAS開発の経緯

写真 稲の生長不良
バイオ研究の開発企業であるカルファケミカルに、北海道の農業団体より、麦の生長不良調査の依頼がきました。
カルファは、畑の隣にある電子工場が関係しているとして、工場の協力を得て、排水などの調査をしましたが、なかなか原因がわかりませんでした。
屋上の上ってみると、クーリングタワーの周りに薬剤の空き缶があり、詳しく調査した結果クーリングタワーに使用している薬剤が麦の生長不良の原因ということが判明しました。

薬剤の開発依頼
バイオ研究の開発企業であるカルファケミカル社は、今回の調査をするまでクーリングタワーに薬剤を使っていることを知りませんでした。農業団体からの調査依頼は、結局調査で終わらず、既存薬剤に代わる、安全な薬剤を開発して欲しいというものになりました。

BAS誕生
バイオ研究開発企業のカルファは、今回のオーダーには社会的な意義があると判断し、開発に着手しました。
開発テーマは、「細胞にやさしく」、クーリングタワー薬剤の目的であるスケール/スライムの防止を行う薬剤というものでした。
細胞にやさしい(無機物を利用)素材で、頑固なシリカスケール成分を除くというのは、一見矛盾する課題でした。
今までの薬剤は、循環水にリン系の薬剤を混ぜ反応させることにより、スケール付着を遅らせるというものでした。
カルファは、開発テーマを達成する為に、今までの概念を変えてスケール成分を「分離する」という「逆転の発想」で開発を進めました。
開発着手から実験と検証/検査を繰り返し、延べ10年を経て、今までとはまったく考え方が違うクーリングタワー薬剤 「BAS」が誕生しました。