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1.スケール成分を分離し凝集

写真 一般的な有機リン系の薬剤(分散管理)
「有機リン系」の水処理剤は薬剤の分散管理です。
スケールの組織化、設備への付着を防ぐために、水中全体に分散させます。
定期に薬注機で自動補給される薬剤に、給水とオーバーブローのバランスで濃度管理をします。「おおまかな」水管理の為に補給水の使用量が多くなります。


写真 BAS(凝集管理)
BASは水中のスケール成分(Ca、Mg、Si)を凝集・沈殿して分離します。
沈殿物の濃度を自動感知(BAC使用)して、凝集物を排出します。
排出と飛散による不足分の水を自動補給します。この水管理により、補給水の大幅な節約になります。



BASのメカニズム
カルシウム成分に対して
Ca(HCO3 )2+2NaOH→Ca(OH)2( 分散 )+Na2CO3+CO2+H2O
CaCl2+2NaOH→Ca(OH)2(分散)+2NaCl
Ca(HCO3)2+SiO2+2NaOH→ CaSiO3(分散)+Na2CO3+CO2+H2O
CaCl2+SiO2+2NaOH→CaSiO3(分散)+2NaCl+H2O


マグネシウム成分に対して
Mg(HCO3)2+2NaOH→Mg(OH)2(分散)+Na2CO3+CO2+H2O
MgCl2+2NaOH→Mg(OH)2 (分散) +2NaCl
Mg(HCO3)2+SiO2+2NaOH→MgSiO3(分散)+Na2CO3+CO2+H2O
MgCl2+SiO2+2NaOH→MgSiO3(分散)+2NaCl+H2O

シリカ成分に対して
SiO2+2NaOH→Na2SiO3(水溶性)+H2O


2.シリカスケールの溶解

写真2008.5.13 (CALFA BAS投入直後)
銅管には、グレーのシリカが付着しています。





写真2008.6.10 (CALFA BAS投入30日後
シリカが少し溶け出して、茶色の銅管がうっすらと見え始めまています。




写真2008.10.10(CALFA BAS投入150日後
はっきりと銅管が見えるようになりました。





写真2008.11.18 (CALFA BAS投入180日後
BASの交換時期になりました。
完全にシリカスケールは溶解しています。





3.スライムの除去/防止

写真シェル&チューブ型 熱交換器
2006年
「カルファバス」&「カルファサット」使用
詰まってしまっています。(かなり状態が悪い例)







写真2007年
1年後の点検時には、見違える状態となりました。







写真 藻類の除去
投入前
「カルファバス」&「カルファサット」使用







写真 3日後
枯れています。







写真 30日後
循環水で綺麗に洗浄されています。





4.6ヶ月メンテナンスフリー(BAC併用)

写真 冷却塔の循環水に沈めるだけです。
6ヶ月にわたって少しずつ溶けます。
凝集・沈殿した成分をブローダウンするだけです。
BAC使用により自動的に沈殿成分を排出します。



5.生活水としての安全基準(EUのREACH基準達成

写真BASは無機物でできています。
ヨーロッパの厳しい審査基準でも生活水として使用できるレベルの確認をされています。詳細はこちら

神奈川県の某大学では、ブローダウン水を植栽の散水用として再利用しています。
今までの薬剤では考えられません。


写真